ダイバーシティ・マネジメント研究所

グローバル・インタビュー

目次

  1. グローバル・インタビューとは
  2. グローバル人材開発を“リアル化”すべし
  3. 現地映像を使うことの是非
  4. 現地映像の見える&隠れた効用
  5. 現地映像を駆使した海外赴任前マネジメント研修の例

グローバル・インタビューとは

河谷は、グローバルや異文化マネジメント研修の受講者が、受講後に赴任することになる(あるいは出張等で既に訪れている)欧・米・アの海外拠点へ出向いて、現地人管理者らにビデオインタビューを100回以上行ってきました。現地直送の動画を日本国内で実施するグローバルや異文化系の研修に活用することによって、受講者は自社拠点の異文化事情を目の当たりにして、グローバルビジネスの「実感」が飛躍的に高まります。

現地人管理者の口から直接聞き取るテーマは、「現地国の勤労観」や「赴任者に身につけて欲しい必要なリーダーシップ行動」など、身につまされる現実的なものばかりです。企業様発注でないプライベートのグローバル・インタビューはYouTube に多数アップ中です。


グローバル人材開発を“リアル化”すべし

前提

常に変化しているグローバルビジネスを扱う研修は、それ自体が「現地と同期」していなくてはならないはずです。

現状

  • 講師の個人体験は賞味期限を過ぎたものであることが多い
  • 教材の事例や話題が既知の媒体から加工された二次・三次情報であることが多い
  • 講師がクライアント企業の海外拠点を歩いていない

だから、

  • 身体感覚がない
  • 自社ニーズ適合性判断不能
  • 外部講師に丸投げ
  • グローバル教育 Made by Japanese では世界で戦えない

変革案

自社の海外拠点の1次情報を、最もビビッドな「映像」の形で提供する

効果

海外でのチャレンジが自分の課題として実感できる


現地映像を使うことの是非

現地社員個人の考えは、全体像とはいえないのでは?

  • はい、全体像は膨大な現地調査から抽出した独自理論とスキルセットで別途提示しています。インタビュー映像の意図は、日本では実感することの難しい海外ビジネスの実感を現地の人の肉声を通して体感してもらうことにあります。百聞は一見に如かずです。

特定の人物の意見で偏った先入観を与えたくないのですが?

  • 異なる視点、拠点、職位の人物を複数見るなど、偏らない工夫をしています。
  • 4極全体の動画を視聴・発表することで、地域別の比較視点が際立ち、世界拠点の共通項も浮上してきます。
  • 映像の内容が受講者全員に有効なものとは限りません。あくまで映像を参考にしながら、受講者個人の個性やミッションに結び付けて活かすよう指導しています。

映像以外の客観的な原則や理論はありますか?

  • 現地インタビューを含む厖大な現地調査から得られた行動原則「対話型リーダーシップ・プロセス・DLP」や、現地開催のグローバル研修受講者の体験をまとめたEngaging Skillなどを指導しています。

    映像の賞味期限は?

    • 現地のビジネス文化や赴任者のリーダーシップへの期待などがポイントなので、大幅な組織変革や社内文化の変容が無い限り長期間有効です。

    現地映像の見える&隠れた効用

    見える効用隠れた効用
    現地マネジャーが現地チームへの対応で苦労している点
    • 職場の会話では普段語られない世界を垣間見る(個人の見解・哲学)
    • 赴任者が知らない社内ネットワークの存在
    • 指示だけでないマネジメントの実相
    現地社員の赴任者、会社への期待
    • 異文化シナジーを起こすための宿題、課題
    • 組織マネジメントの参考情報の宝の山
    赴任者に本来求められている英語力のレベルと質感英語能力テストでは知ることのできない「身を守り、仕事を勝ち取り、人を動かす」ために使われる本当の言葉に触れる
    現地の実際の上司・同僚・部下が赴任予定者の目の前に登場現地での人脈作り

    現地映像を駆使した海外赴任前マネジメント研修の例

    4極対応2日間コース

    Day 1

    9:00~12:00

    PART 1: 赴任者 110:海外勤務のジレンマと対策

    1:00~5:30

    PART 2: 4極の現地リーダーに聞く:効果的マネジメントと赴任者への期待行動(現地インタビュー動画の視聴と地域別討議~発表)

    Day 2

    9:00~12:00

    PART 3: 対話型リーダーシップ・DLP(Dialogic Leadership Process)

    →  現地研修の環流事例でスキル演習や事例研究を行う

    1:00~2:30

    PART 4: 有能人材の流出:失敗と教訓(DVDセッション)

    2:40~3:10

    PART 5 赴任経験者座談会

    3:20~5:30

    PART 6: THE FIRST 90 DAYS:着任後90日間のトランジション・プログラム

    企業様発注による現地拠点動画に加えて(又はそれがない場合)、研修主旨に合致した講師個人の収録した動画を使うことも可能です。ただ、受講者にインパクトするのはやはりクライアント企業の現地拠点映像です。
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